2010/11/02

ad:tech資料をアップロードしました

先日のad:tech tokyoでのMicroAdワークショップの資料をアップロードしました。
アドエクスチェンジエコシステムの全体像やオーディエンスターゲティングをざーっと理解するのにいい感じの資料になってると思います。
MicroAd ad:tech 2010 ワークショップ

PDF版はこちら


photo_11この中で「オープン」と盛んに言っておりますけれども、さらに言ってしまえば、アドネットワークというのはいわゆるひとつの合体ロボであるので、そのひとつひとつをバラバラに提供していくということです。

ここに出てくるMicroAdのSSPというのが、本日リリース出ましたこちらです。

マイクロアド、国内初のオーディエンス単位で配信広告を制御するSSP(サプライサイドプラットフォーム)、「MicroAd ADfunnel(マイクロアド アドファネル)」を提供開始。リアルタイムで配信広告を識別し、媒体社の広告収益最大化を支援

タイトル長げぇよ、っていう。

いやー、このブログも宣伝ばっかりになってきましたな。今月はちゃんと書きます。

photo_15ところで、SlideShareで日本語の資料UPするときって、pptでアップロードするより、一旦PDF化してからアップロードする方がフォントがきれいにいきました。



2010/10/04

[告知]ad:techとSPSSのイベントで話します

今月、2つほどイベントで講演します。

ad:tech tokyo 2010
2010年10月29日(金) 16:00〜16:40
@パークタワー東京
ビジターパス(無料 or ¥5,000)で見れます!●万円のカンファレンスパスじゃなくて、展示会の裏でやってる誰でも入れるワークショップですよ。
変わるアドテクノロジーの世界 〜進化を止めない米国と動き出した日本〜 (仮)
アドネットワーク大国であった米国は、今やアドエクスチェンジやオーディエンスターゲティングをはじめとする新しいアドテクノロジーの世界へと変貌を遂げています。日本でも胎動を始めた最新周辺動向をご紹介します。(未定)
ということで、アドエクスチェンジまわりのエコシステムなどの全体像を話そうと思います。アドネットワークとアドエクスチェンジの違いとか、アメリカと日本の違いとか。40分あるので、そこそこ深い話になると思います、RTBとか。「広告とはかくあるべき!」みたいな話はボクにはできないので、かなり具体的な話になると思います。カンファレンスとはまったく毛色が違うはず。準備進捗率0%。

SPSS | Directions Japan 2010
2010年10月22日(金) 16:50〜17:40
@東京ドームホテル
3億ユーザーのウェブ行動履歴がマーケティングの世界を変える〜ネット広告最新事例紹介〜
株式会社マイクロアドの保有する月間100億レコードに及ぶネット上のユーザー行動履歴を分析し、最適なネット広告を配信する最新事例をご紹介します。広告配信実績データに基づく決定木などを用いた最適化手法、ユーザーの過去の行動データから興味関心を類推するターゲティング手法、大量データの分析環境、IBM SPSS Collaboration and Deployment Servicesを用いたプログラミング不要の自動化、テキストマイニングによる文脈に連動した広告配信手法などを各ソフトウェアの操作画面を用いながら具体的にご説明します。また、マーケティング領域のデータマイニングという”文系・理系の谷”をいかにして越えるか、精度とビジネスのバランスといった現場の話も紹介します。
インターネット以前のマーケティングの世界では考えられなかった、大量の生活者の自然な行動データを利用した新しいマーケティングの世界の一端をご覧ください。
こちらは「ネット広告業界にいて、データ、データっていうけどどうしたらいいか全然わかんない」「ダイレクトマーケティングの担当者の方」「Rでデータマイニングをやったことあるけど、ビジネスにどう活用すんのかコツがわかんない」という感じの方を想定した話をする予定です。データベースにデータさえあれば、SPSSのソフトを使ってビジュアルにマウスでゴリゴリおもしろいことができますというのをお見せする感じです。はい、準備できてないのでまだわからないですが。

この日は早稲田大学の守口先生も講演されるのでオススメです。

2010/09/12

全アドネットワーク業界人が泣いた!『アドネットワーク・リポート』

51NX2194HJL遂にシード・プランニング監督による最新作が登場!4枚切り食パンよりも分厚いこの超大作のタイトルは『アドネットワークの動向分析調査』。

今回はネット広告の中でもテーマを大胆にアドネットワークに絞り込んだ。そのあまりのニッチさに一時は公開が危ぶまれたが、どうやら公開にこぎつけたようだ。

世の中のネット広告関連本ではアドネットワークはもちろん紹介されているけれど、アドネットワーク事業者のビジネスモデルをここまで大胆にさらけ出した作品は過去に例を見ないだろう。そう、書店に並ぶネット広告本は広告主向けのアドネットワーク活用方法だからだ。アドネットワーク事業者それ自身の利益構造や枠の仕入れ方法について解説したシード・プランニング監督の暴挙をここに讃えよう。もし、これからアドネットワークビジネスに参入しようとしているオーディエンスがいれば、上司とのミーティングを重ねる前に、まず本作を何度でも食い入るように観るべきだ。そして、その頭の中の戦略を練り直すことになるだろうね。

キミたちが大好きな、あの話ももちろん登場するよ。そう、アドエクスチェンジをはじめとするアメリカ最新情報だ。もちろんこのブログよりも豊富な情報が満載だ。(このブログの著者は最近情報を出し惜しみしているってもっぱらの噂だぜ。)西海岸の太陽からニューヨークの摩天楼まで、余すところなく収録されている。

圧巻なのは14社ものアドネットワーク事業者へのインタビューで飾られた100ページに渡る壮絶なラストシーンだ。とてもじゃないがCNETには掲載できない内容ばかりだよ。非公開情報のオンパレードさ。この暑い夏がみんなを開放的にさせちまったのかな。まるで自分が芸能レポーターにでもなっちまった気分だぜ。もちろん石田純一よりも面白いコンテンツであることは保証済みさ。(ちなみにしゃべったのは俺じゃないぜ。)

最後にちょっとだけ真面目な話をしようか。俺がネット広告についていつも偉そうなことを知ったかぶりで語っているのは、実はシード・プランニング監督の過去の作品のおかげなんだ。これが世の中で最も効率的に情報を収集できる手段ってわけさ。社内外・競合含めたたくさんの人々と話したり、ネット上の情報をくまなく調べたりするよりも効率的にね。これがあれば安心して京都のお寺で座禅しながらビジネスができるってことさ。

そして、社員に広告主側向けのネット広告本を読んで勉強させたり研修メニューを独自に実施するのと、アドネットワークビジネスの内側に大胆に切り込んだ本を読んで勉強させるの、どちらが良いだろうか?このテーマのレポートをネット広告業界に通じていないコンサルティング会社に調査させたらいくらかかるだろうか?(そしてその成果物を見て笑っちゃうのはご法度だぜ。)そう、答えはもう決まってるよね。

さぁ、189,000円を高いと思うか安いと思うかは、キミ次第だ。

レポート名      アドネットワークの動向分析調査
発刊日     2010年8月25日
体裁     A4 / 318ページ
販売価格     189,000円(本体価格180,000円、消費税9,000円)
発行     株式会社シード・プランニング

2010/08/26

ひとつのURLにたくさんの意味を付けるということ

今後RTBの世界になると特になのですが、広告のターゲティングや最適化のためには、URLにたくさんの意味を付けることが必要になります。たとえば、
http://noglog.com/archives/51014835.html
というURLがあった場合に、
  • ドメイン:noglog.com
  • ドメインテーマ:ネット広告、統計
  • URLテーマ:ネット広告、ビジネス
  • URLキーワード:データエクスチェンジ、アドエクスチェンジ、マイクロアド
といったコンテンツを基にしたテキストマイニング(日本語解析)からのデータをくっつけることができます。同時に、ログデータからは
  • 訪問者傾向
  • 訪問者の他サイトでの行動
  • 流入元傾向
  • 被検索キーワード
などの情報がわかります。(あくまでも一例です。)

「データマイニング(統計解析)のアルゴリズムで最適化し・・・」などと言うと、なにやらよくわからないがポンと答えが勝手に出るようなイメージを持たれていると思いますが、ぜんぜん違ったりします。キモは上記のようなデータの作り方、つまり変数の作り方にあります。いや、あると私は思っています。料理で言うところの下ごしらえが重要です。アルゴリズムの違いは相対的に小さな要素になることが多いです。

テキストマイニングもログ解析も、もちろん言語が理解できなければうまく区分できません。日本語サイトであれば、ネイティブな日本人が整備をしなければなりません。

仮にその整備をしなかった場合、意味付けをしない媒体社単位やドメイン単位などで扱うことになります。しかし、たとえば"アメブロ"や"ライブドアブログ"という区分は広告にとって意味があるでしょうか?"アメブロの主婦の弁当日記"と"ライブドアブログの主婦の弁当日記"は近いですが、同じアメブロ内でも弁当日記とビジネスオピニオンブログとではまるで違うコンテンツのはずです。媒体区分を縦に取った時、横のコンテンツ軸の方が広告にとっては重要だったりするわけで。

そして、一ヶ月間でそのブログが300PVだった場合、ある1広告が配信されるのは通常その内30PV以下です。30インプレッション、0クリック、0コンバージョン。このデータは何の意味も持ちません。少なすぎるのでこの単位で最適化はできません。だから往々にして"アメブロ"のような単位にまとめられちゃうんですが、上記のような理由でダメなわけで。仮に1媒体1広告キャンペーンあたり10,000インプレッションに達してから最適化が始まるなんてロジックであればツールなど不要であり、Excelで影響の大きい部分だけ盆栽をすれば良くなってしまいます。

オーディエンスデータの加工においても、最適化においても、コンテンツを正しく理解できていなければうまく機能させることは難しいのです。アルゴリズムも重要ですが、それ以上に変数の整備が重要だったり。海外のツール導入の際にはそのあたりをよくヒアリングしておく必要があるんじゃないかなと思っています。

これまでで最もマニアックなエントリーだな。。

2010/08/16

マイクロアドのデータエクスチェンジ事業への参入に関して

自分の勤務先のことをブログに書くのはこれまで避けてきたわけですけれども、本件ばっかりは一般向けプレスリリースだけでは業界の方にとってモヤモヤすぎると思いますので、こちらで少しばかりディープな内容を。
マイクロアド、データエクスチェンジ事業へ参入。オーディエンスデータと広告配信技術をメディア各社に開放。
ということで、アドネットワークを中心とした事業を展開してきたマイクロアドですが、この度オーディエンスデータの流通を媒介するデータエクスチェンジ事業へ参入します。データエクスチェンジについて詳しくは以前の記事をご参考に。

これまでマイクロアドではデータプロバイダ(メディア企業・媒体)からオーディエンスデータを購入して自社のアドネットワークでのターゲティングに活用するというのをずっとやってきたのですが、そのインフラ・プラットフォーム部分やマイクロアドのデータを他社にも解放するという感じです。

でも、そこで大儲けしようなんて魂胆はまったく無いです。なぜそんなことをするのかと言えば、オーディエンスターゲティングの浸透のため、さらにはディスプレイ広告の発展のためです。「マジ何いっちゃってんスか。」と言われそうですが、結構本気です。以前からくどいくらい書いていますけれども、ディスプレイ広告ビジネスはこれからエコシステム(生態系)がすべてになっていきます。どれだけすごいテクノロジーが産まれようとも、お金を含めたあらゆるものが適切な流動性を持ち、食物連鎖が起こらなければ話になりません。こうした話は常に"ニワトリが先か卵が先か論"になりますが、我々はすぐ卵産み落とせるんだから、産んじゃおうよっていう話なのです。

どういうことかと言うと、まずデータエクスチェンジャーには大きく三つのコアが必要です。
pixel(Webビーコン)処理システムや解析・cookie管理のためのDWHなどのシステムインフラ
データマイニングによってオーディエンスを分析・分類するための人材
アドネットワーク, Ad Exchange, SSP (Yield Optimizer), DSPなどとのAPI接続
というあたりが主要機能で、は何年もやってきて、そろそろ日本でもの外部環境が揃ってくるので、これに対応してその利用を他社さまにも解放しちゃいます、ということです。

2178418043_5c4a3554a0_zこれらを独自に構築しようとした場合、莫大なシステムコストと人材獲得コストがかかって費用対効果が見合う企業は無いと思うので、データエクスチェンジに関してはアウトソースしてもらえればと(流行りのクラウド的な)。また、「データを活用したいんだけどどうしたらいいかがわからない。」という声をこのところものすごい勢いで頂くので、そこらへんも全部まるっと。まるまる環境を提供することで、マネタイズ可能データが燃えるゴミになって空へ消えてしまうのを防ぎたいのです。

で、単にマーケットを作っただけでは幽霊マーケットになってしまうので、MicroAdのオーディエンスデータ(月間3億UB突破!)も販売するし、MicroAdもメディア企業さまのオーディエンスデータを購入するので、しょっぱなから築地みたいにホットなマーケットになることを目論んでおります。

アドエクスチェンジエコシステムがうまく食物連鎖を始めるキーとしては二つあると思っていて、ひとつはメディアがアドサーバを利用してアドエクスチェンジを有効活用しはじめること、もうひとつは強いユーザーインテントを保有するメディアがオーディエンスデータを提供し始めることだろうと。今回はこの後者を円滑にするための土台を提供しようというものです。前者に関しても、メディアがアドサーバ『Vasco』を使って簡単に独自の行動ターゲティング配信を行えるようにするので第一歩。メディアさんにとっての"らくらく行動ターゲティング商品構築パック"です。

21306944_a0b0764a36_m残念ながら米国と日本には情報格差があります。そこで起こることは支配と搾取であることは歴史が物語っています。このまま日本のディスプレイ広告のCPMがジリ貧を続けていていいはずもなく、米国のVC資金で作られたシステムを日本にひょいと輸入して失敗(!?)するだけの流れなんてつまらんぜよ。スプートニク・ショックみたいなこと起こしたいじゃん。日本のオーディエンスデータの流通は、日本のオーディエンスを知り尽くしたわしら日本人がやらんといかんぜよ。

スプートニク・ショック(Sputnik crisis、スプートニク危機)とは1957年10月4日のソビエト連邦による人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げ成功の報によりアメリカ合衆国をはじめとする西側諸国の政府や社会に走った衝撃や危機感を指す。
スプートニク計画以前、アメリカは自国を「宇宙開発のリーダーであり、それゆえミサイル開発のリーダーでもある」と信じていた。しかしスプートニク1号成功の突然のニュースとそれに対抗したアメリカの人工衛星計画「ヴァンガード計画」の失敗は、アメリカの自信を覆し全米をパニックに陥れた。
(Wikipedia)