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マイクロアド、ディスプレイ広告の統合管理プラットフォーム『MicroAd BLADE』の提供開始。
RTB配信によるCPA最適化を実現
ようやくDSP『MicroAd BLADE』をリリースできました。DSPをやろうと言い出したのは2009年の冬頃なので、1年半もかかってしまいました。というのも、2010年に一社が突然「DSPはじめました。」なんて謳ったところで、12月20日に冷やし中華をはじめるようなものです(c)AMEMIYA。まずはオープン化の流れを作らにゃいかんということで始まったのが、このブログでの匿名でのネット広告エコシステム連載です。そして日本でのRTB環境が整った2011年6月、ボクの会社でもとうとう、DSPはじめました。

RTBにこだわったのは、Line Itemでのバルク買いでは最適化は難しいから。インプレッションは十人十色。1インプレッションごとに個々の素敵な魅力が秘められているのです。誰がどのページの広告枠を見ることにいくら支払うのが適切なのかは単純じゃ無い。Line ItemはAKB48のメンバー達を「AKB48」とくくって扱うことくらい大雑把で一面的なことなんだ。ボクは大島が一番だと思うけど、40位の娘を好きなファンもいるんです。同じインプレッションでも1円で入札しても見合う広告主もいれば、0.05円にしか値しない広告主もいます。十把一絡げにインプレッション達を扱うなんて残酷なことはボクにはできない。ボクはインプレッション達の個性を大切にしたいんだ!

米国ではLine Itemのアドエクスチェンジの世界からRTBへ徐々に移行しましたが、日本は一足飛びにRTBに行くでしょう。そもそもMicroAdでは自社でターゲティング可能なインプレッションのみを購入するようなやり方を多くやっていたので、RTBはそれをさらに値付けして仕入れることができる感じ。無駄な仕入れを無くすということは、高く値付けできる許容範囲が増えるということ。それぞれが必要なインプレッションだけを仕入れることで、メディアのCPMは上がり、広告主のコストパフォーマンスは高くなる。この二つは背反では無いはず。

さて。2011年6月は日本のディスプレイ広告の歴史の中でターニングポイントになる気がします。cciさんのOpenX Market Japan開始、DACさんのYieldOne/MarketOne RTB開始、GoogleのAdmeld買収合意、MicroAd BLADE開始、さぁ次は?