カテゴリ:
本日、京都の新居へ荷物が届き、晴れて新生活で。と同時に、もう三軒茶屋ではないので、『三軒茶屋の宣伝番長』は隠居。仮のブログタイトルは『Defining the Future』。

「なぜ京都?」という質問はされすぎて適当に答えてしまっているJ-POPアーティストな感じなのだけれど、説明するにはこれしかないと思っている。ソニーの前身である東京通信工業の設立趣意書である。”自由闊達にして愉快なる理想工場”の部分だけがあまりにも有名ですが、ここは全文を掲載したいし、読んだことない人は是非以下の文章を一字一句もらさず読んでみてほしいのです。

東京通信工業株式会社
会社設立ノ目的
一、 真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設
一、 日本再建、文化向上ニ対スル技術面、生産面ヨリノ活発ナル活動
一、 戦時中、各方面ニ非常ニ進歩シタル技術ノ国民生活内ヘノ即事応用
一、 諸大学、研究所等ノ研究成果ノ内最モ国民生活ニ応用価値ヲ有スル優秀ナルモノノ迅速ナル製品、商品化
一、 無線通信機類ノ日常生活ヘノ浸透化並ビニ家庭電化ノ促進
一、 戦災通信網ノ復旧作業ニ対スル積極的参加並ビニ必要ナル技術ノ提供
一、 新時代ニフサワシキ優秀ラジオセットノ製作普及並ビニラジオサービスノ徹底化
一、 国民科学知識ノ実際的啓蒙活動
(さらに詳しくはこちら

俺が京都に行く目的は、この設立趣意書がほぼ説明してくれているし、京都はそれを実現に近づけることのできる場所だと考えるから、である。創業当時は戦後の焼け野原、社員20名程度(俺の今の会社より断然小さい!)のベンチャーを立ち上げた井深さんが作ったこの文章、いま読み返しても泣ける。


で、新ブログの仮タイトルである『Defining the Future』。"Define"とは、輪郭をはっきりさせる、明確にする、定義する、特徴づけるとかの意味であり、日本語にはバチコン当てはまる言葉が無いから大好きな言葉なのです。俺の今の人生のテーマでもあり。(コンタクトの「ワンデーアキビューディファイン」は黒目の縁をくっきりさせるからディファイン、そんなイメージ)

Defining AudienceやDefining the Media、Defining the Businessとかを突き詰めると、結果的にDefining the Futureになるってわけで。もう少し言えば、これまで見えなかったものも、コネコネしたり突き詰めたりしてると、ぽわっと浮かび上がってくる、そんな感じ。ま、変えるかもしんないけど。