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久しぶりに京都の自宅でゆったりとした土曜日を迎えています。東京にいる頃よりも京都に来てからの方が積極的に(東京の)人に会うようになるという不思議。来週末からはad:tech NYに行かせていただくので、またいろいろと大変です。SFに数日間滞在してから行くので、時間があればGoogleplex前で記念撮影してくるかも聖地巡礼。

4dc23d2cそんなこんなで、この季節は米国のネット広告業界の動きが激しく。なぜかこのブログもアクセスが激増中。なかのひとで見るとギョーカイからのアクセスが多いのにリファラは無いという不気味さ。ギョーカイシェアトップ5からのアクセスコンプリートはヤバすぎるので、とりあえず発言に注意ですな。Twitterで誰かにリンクされたっぽい。

ってなことがなぜわかるのかというと、Google Analyticsのアドバンストセグメント機能。リファラやIPや検索ワードでユーザーを定義づけて他の分析時に使える。さらに今週、滞在時間やページ数を目標設定できるようになったので、このブログみたいに明確なCV(転換)が無いサイトでも、どの媒体やどの検索ワードが深いエンゲージを得られるかがわかる。ちなみに、今回Twitterから来た人は最も閲覧時間が長く、直帰率も最も低かったので、興味を持っていただけたのではないかと推測できるわけですな。

で、Twitterが噂通りGoogleとMicrosoftにデータ提供すると発表しましたな。このエントリーで気になってた契約条件は一切公開されず。株主にはとても言えない金額だったんじゃなかろうか。
Google Social SearchをWeb 2.0 Summitで発表-ユーザのSNSから検索結果を取り出す(TechCrunch)
John BattelleがMayerに、TwitterはGoogleにどう関わるのかと聞いた。Mayer曰く、それは通常の検索結果に一体化されるだろう。その中心的な機能は、最新のニュースや話題について、まだ記事やブログが書かれていない段階で情報を得ることだ。

そして、MicrosoftがFacebookのデータ取得の同時発表するあたり、最近の自分の見えざる手っぷりに酔いしれぬる。
対照的に、FacebookとBingの契約では、金は問題にならなかった。FacebookのCOO Sheryl Sandbergが今朝言ったように、”うちはデータで金を儲けるつもりはない“のだ。

$1のお金も動かなかったようで、これが単体事業のTwitterと複合事業のFacebookの違いなんだろな。とりあえず、GoogleとMSが実態価値の無いデータを買ったということでお話終了。

RTB Part II: Supply supply supply!(Mike On Ads)
This is going to have huge implications for the display advertising space ? primarily, the traditional ad-network model is on it’s last legs.

そんなGoogleの発表したAdExchangeのバージョンアップについて、このブログで何度も紹介している元RightMediaのMike氏が興味深いエントリーを上げています。媒体との関係の時代から、オープンな取引市場への移行について。そしてその時代における重要なポイントについて。

Audience Science to Push Agency-Aimed Service with Funding
Its audience segmentation service, used by agencies and advertisers, combines advertiser data with data from third parties to better understand advertisers' site audiences. They can then construct audience segments to inform media buys through Audience Science, or other networks or publishers.

LZZZZZZZその一方で行動ターゲティングベンダーAudienceScienceはちゃっかり$20M(18億円)を資金調達。世界で25人採用するためとな。さらに代理店や広告主向けソリューションとして、広告主サイトのユーザーをより理解できるような第三者データと結合し、AudienceScienceや外部ネットワークや媒体の買付時に利用できるというもの。そのサービスはすごく良いと思うんだけれども、米国のアドネットワーク系の資金調達っぷりはどうかと思いますよ。もしもお金がたくさんあったなら。

ブレインパッドとダブルクリック社、 "行動ターゲィングレコメンドメールサービス"提供開始

そんな行動ターゲティング業界ですが、日本でもちょっとした動き。サイト内レコメンドを提供するブレインパッドがダブルクリックのメールシステムClickM@ilerと連携。すでにClickM@ilerはオムニチュアとKBMJとは接続できているので、レコメンドエンジンとのパートナー率はかなり上がってきましたね。ただ、DMと違ってメールは配信コストがゼロであるので、極端な話、全配信してしまえばいいのだけれど、ターゲティングする理由というのはスパム化を防止しつつ最適なクロスセル&アップセルをかけるというものであり、たぶんスコアの高いユーザーってのは一部の優良顧客になるはず。だからうっかりすると優良顧客には毎日メールが飛んでしまったり、1日に3通のメールが来たりといったことが起こりかねないので、ここらへんの最適化をきちんと行えてないエンジンが現れたりするとレコメンドメールカテゴリ自体が悪評で死んでしまうので、怖いところです。今のところ大丈夫だと思いますが。

長い。もっと短く、たくさんの記事を書けばもっと読まれるだろうに。でも、今年の3月頃からビジネスにテーマを絞って以来、セッション数がものすごくきれいな右肩上がりなのだよなぁ、リピーター数は伸び悩むが。。