2007/07
[映画]ある子供/The Child
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監督: ジャン=ダルデンヌ兄弟
★★☆☆☆
窃盗などによりその日暮らしを続けるまだ若い夫と若い妻の間に子供が生まれる。夫は金に困り、子供を売ってしまう。それを知った妻は卒倒し…
2005年カンヌのパルムドール作品。「わかりやすさ」を一切排除し、極めてストレートなストーリーをドキュメンタリータッチで追って行くのだけれど、どうにも入り込めなかった。主人公の行動に吐き気をもよおして、彼が後に何かに気付こうとも、もはや俺の心の中での審判が下ってしまったのかな。日曜昼(?)の「ザ・ノンフィクション」を観ていると不快になるのと同じ感じか。
[映画]運命じゃない人
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監督:内田けんじ
★★★★☆
気弱で内気で平凡な会社員が、幼馴染みの探偵や、偶然レストランに同席した女性や、元カノやヤクザの組長などとお金をめぐる(?)一夜の物語。
PFFスカラシップ(ぴあの自主映画支援プログラム)による、監督デビュー作。ですが、監督がすばらしいとしか言いようが無い。
個人的に時間軸が交錯する作品がツボというのもありますが、どう考えてもお見事です。あとは豊富な予算があって、立派な機材があればバッチリじゃないですか!さらに言うと、ロボット+フジテレビとやれば絶対上位に食い込むっしょ。
PFF作品の中で一番おもろい。
[映画]リリィ・シュシュのすべて/All About Lily Chou-Chou
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監督:岩井俊二
★★★★☆
田園で暮らす中学生(市原隼人)が、同級生で優等生の星野(忍成修吾)とは友達だった。また、彼はカリスマアーティスト「リリィ・シュシュ」のファンサイトを運営していた。だが、様々な事件を経て…
ちょっと怖くなりました。あまりに自分の経験や惹かれるあらゆるもの・こととと重複していたので。岩井監督に脳味噌を覗かれているような感覚。他の岩井作品でもよくあるんだけど。きっと、肌に合う監督というのは、きっとこういうことを言うわけで、過ごしてきた環境が似ていたりするのかもしれない。きっといるでしょ?みなさんにも。
ドビュッシーにフォーカスするところがまた!サティ、ドビュッシー、そしてストラヴィンスキーという一連の流れのピアノ曲は歴史上最も熱い時代だと思う。美しくぶっ壊す、と言うか。現代で言えばPavementやBeck的な?
あの色。どうやったら出せるのだろう。現実よりも美しい色。フィルタとフィルムの工夫でなせる業なのかな?
あと忍成修吾は良いね。たいがい頭おかしい役ばかりだけど、あの狂気とも絶望ともとれる眼がたまらん。(本人はいたってダメ人間ぽいけど。ウルルンとかみても)
最後に。タイトルはこれで良かったんか?『エーテル』とかの方がしっくりくる。小林武史と組んだ商業的な臭いがしてて、敬遠して今まで見なかったので。
[映画]腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
★★☆☆☆
女優を目指し、自分を「特別な存在」と勘違いしている女と、その家族のドラマ。
最近、本谷有希子がえれぇ露出してるんで、観てみました。(イっちゃってる系女にとことん弱い、俺。病気だな。)
映画としてはイマイチだった気がします。というか、監督の力量不足疑惑が。観てないけど、たぶん、舞台は傑作だろう。だけど、映画化するなら もっと映画の表現手法があったのでは?CMディレクター系の映画監督に共通するんだけど、映像は面白いんだけど、考えさせる部分を削ぎ落としてしまうとい うか。CMは30秒か15秒で、考えさせる隙を与えないくらいの方が良いけど、映画は逆だと思うわけで。みんなCMは好きなんだけどなぁ…。エンターテイ メントとして消化される映画になってしまった、そんな気がしました。
永作博美の演技が良かったです。永作舞台を観てみたくなりました。おもしろそう。
あと、チャットモンチーの主題歌良いね最近ではもはや珍しくなってしまったギター+ベース+ドラムだけのサウンド、リクルートのCMといい、泣かせる。ヒットチャートにこういうストレートど真ん中系の曲がキてもいいのにね。
[音楽]We Are The Night / The Chemical brothers & Sugarless GiRL / capsule
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The Chemical Brothers
化学親父達の新作買いました。
やっぱ良い〜。ちょっと昔のサウンドに戻った感じ?どんなに流行が変わろうとも俺流を貫く親父根性に参ったぜの一枚。やっぱ松坂世代はケミカルだべ!
フジロック行きたい・・・
Sugarless GiRL
capsule
このブログで何度か紹介しているcapsuleの最新盤を今更ながら紹介。
こないだ最終回を迎えた人気ドラマ「ライアーゲーム」のテーマソングになってたようです。びっくり!最終回だけ観たんだけど、あれはおもろいね。ゲーム理論の勉強が途中で止まってたことを思い出して心が痛みましたが。もう一度やろうということで、ゲーム理論本を押し入れから引っ張り出してきました。
で、MUSIQですが、より一層エレクトロ方面に行きつつも絶妙な具合のかわいさを残した名盤。さすがはナカタサン!だけどジャケはちょっと合ってナイト思うヨ、ナカタサン!
あと、ぶっちゃけもう「capsule」名義じゃなくて、ナカタヤスタカ名義にしてしまって良い気が…つーか、ヤマハミュージックっつーのが痛すぎるわな、もっと売れるべきなのに。
pre-school, capsule, Tei Towaの3ユニットは、日本が生み出した『加工組立"ポップ"産業』の最高傑作だと思います。