Radioheadのアルバムを158円で買ってしまって思うこと
今日の日経に大きく出てたので知ってるかた多いと思いますが、Radioheadがインターネットで、価格を自由に決めることのできる曲販売やってます。http://www.inrainbows.com/
日本語版は12月から。
欧米では10月からやってて、音楽業界を揺るがすニュースになってる。
で、俺は。てっきり宣伝目的のシングルカットと思い込んでて、0.25ポンド(チャージ込みで0.7ポンド)、つまり157円で買ったら、なんとアルバムだったというオチ。ごめんよ、トム。そんなつもりじゃなかった。
曲が素敵なんだこれが。前作路線を踏襲した感じで。
トムっぺ達の考えてる事なんて凡人のぼくには皆目見当もつかないけれど、やっぱ衝撃的だ。ちょっと頭の整理がつかない。
レコード会社ってPromotion/Place/Priceを生業とする人達だよね?そこをインターネットというテクノロジーでガラッと変えちゃったら?このままの状況で多くのアーティストがメジャーレコード会社から離れて自由価格になっても、新聞社Webサイトのように悲劇の終末を迎える気がする。きっとプラットフォームが必要。フリーの、フラットな、市場が。そこで本当に人気のあるものが結果的にPromotionされたり、本当に適切な人に適切な曲がRecommendされたり、最適なPriceが導き出されたりしたら、すごいよね。"World Music MarketPlace". Webの世界を、ヒトがセレクトしていたYahoo!から、Googleのアルゴリズムがあっという間に変えてしまったように。
もうひとつおもしろいのが、無料でもダウンロードできるということ。決定要素はRadioheadへの忠誠心だったり、社会的な良心だったり、CDの価格だったり、レンタルCDの価格だったり、iTunes Storeの価格だったり。
ぜひデータをできるかぎり開示して欲しい。国別、地域別、所得別、年齢別、性別だったり。そして世界中が徹底的に議論して欲しい。きっと国民性とかが現れる。今、「ヤバい経済学」を読み終えて、一番興味のあるテーマ、これ。日本人の中高生は結構カネを払わないと読んでるがこれいかに。逆に、日本人の30代男性は世界中でトップクラスに払いそうだがこれいかに。東京の方が払いそうな気もする。
あらゆるものがきわめてごうりてきなしじょうでりゅうつうされる。
これが俺の夢だったりもするのだけど、とにかくトムっぺの考えてる事はわかんない。不合理だ。