2009 1 31 20:51:59 ロトの剣を手に入れた。そして活動休止。 カテゴリ: Data Mining ついに、以前から発注していたデータマイニングソフトが届いた。ものすごい処理をいとも簡単にやってのけやがる。今までの苦労が、まこと馬鹿馬鹿しく。云わば、ロトの剣である。今まで強くて倒せなかった強敵を、バッサバッサと倒していく、あの感覚である。感動すると同時に、これまで垂らした汗水を思うとなさけなさで涙が出る。ということで、しばらく集中したいのでブログは活動休止。ブログは書きながら頭の整理にはなるんだけども、漱石先生の『草枕』冒頭文にて代弁してもらうこととせむ。
2009 1 28 08:51:07 くやしいです[ビジネス] カテゴリ: Business くやしいです。この決算は。ヤフー井上社長、一問一答株式会社ヤフー 2008年度第3四半期 決算説明会資料 (PDF)ヒト・モノ・カネを最大限活用した感じですね。ここではあまり多くを語れないですが、モノ分類に入るであろう、幕府であることそのことと、幕藩体制による参勤交代。きれいな言葉で言うとシナジー。彼らにしかできないことを、世の中へのサプライズとか株式市場なんて無視してひたすら進んだ結果なのでしょう。さらに個人的にすごく気になっているのは、幕府の管轄下に気になるヒトが入っていることである。俺の唯一の仮想敵であり、ドラゴンボール的にいえばフリーザさんである。今は正直まったく歯が立たない。くやしいです。
2009 1 26 08:22:25 [Book]品質管理のためのカイゼン入門 カテゴリ: Business Data Mining 品質管理のためのカイゼン入門 (日経文庫)著者:山田 秀販売元:日本経済新聞社発売日:2006-02クチコミを見る大学の頃に『カイゼン』や『QCサークル』は勉強し、去年頃に『6σ(シックスシグマ)』は少し調べたんだけど、ちょっとあらためてこの領域を復習してみた。この本はカイゼンの超入門書。2日で読める、ほんとに。この本を読んだだけでは自らの業務改善にはそこまでつながらないが、自分が今後どこを強化していくべきかがわかるはず。そして、なぜ統計学の基礎を学ばなければならないか、その理由もわかるはず。どう業務に活かすのかがわからないと、業務と学問とのデスバレーは埋まらない。(この本を読んでもその感覚がわからなければ違う方向性を目指すべきかもしれない。。)『カイゼン』という言葉を聞くと製造業が連想されますが、これはウェブ業界においても十分機能するはず、いやむしろ我々にはログや管理システムの類があるので、製造業よりもよっぽど手がけやすく、効果的なはずである。なのに、カイゼンに成功した類の話はとんと聞かない。きっと、これまでは業界自体が赤ん坊から青年まで成長を続けていたため、カイゼン活動が軽視されてきたんだろう。米国で勃興した自動車産業がしばらくは成長を続けたが、QCサークル&カイゼン活動を積み重ねた日本が高品質のクルマを製造し追い抜いたように、ウェブ業界でもこの先勝敗を決するのはカイゼン活動じゃなかろうか。一発狙いする人は一発狙いをしていただくとして。どんな理由であれ、トヨタ販売台数2008年世界一はうれしい。『カイゼン』は、地道な作業が良いとかそういう日本的な美意識とは実はぜんぜん違うのである。言い換えれば、全体に影響を与えないような小さな改善活動なんてやってる暇あったら、もっと効果的な部分やろうぜ、と。徹底的にデータを収集し、データによって論理的に判断する。正しい統計処理で思い込みを排除する。(データっつうのは、○○白書とかの類ではない。自社で収集できるあらゆる事象である。営業フローだって対象範囲。)本当に強い組織は、なかよし組織よりも、多くのメンバーがカイゼンの教育を受けている組織、そしてデータで判断できる組織だろう。正しい指標のデータを正しく集めて、正しく判断することが重要なので、これらの勉強せずに「データ集めて判断しました!」では大半が間違うしデータを集めた時間の方が無駄だ、と俺は経験的に思う。とはいえ勉強した人は教育する稼動が取られるし部門越えるといろいろ面倒だから音頭とりたくないという囚人のジレンマ。(まぁ俺も絶対やりたくない。)そこで出てくるのがコンサルなんだろう。最近ようやくコンサルの意味がわかってきた。業界ごとの業務に精通したコンサルは、確かに価値がある。だけど、普通の会社じゃコンサルお願いする余裕なんてあるわけもないから、窓際の管理職が徹底的に勉強してやればいいのだ。背水の陣のミッション振って。フローの洗い出しによって部下の仕事を(初めて!?)把握できることにもなるし、ロジカルシンキングの教育にもなる。本書に関して言えば、効果検証の部分のボリュームがもうちょっと欲しかった気が。個人的にはAHPで取るべき戦略を評価するって点は新しい気付きでした。いずれにせよ、筆者も言っている通り、次に自分の読む本を選定するための本です。自己啓発本読んで、3日しか持たないエナジーを充填する繰り返しの人は、カイゼンの勉強がオススメである。
2009 1 19 21:58:13 カイゼン業務とイノベーション創発業務 カテゴリ: Business 今、京都行きの新幹線の中です。新幹線のクルーを見ていて思った。 俺の仕事は広告なわけですけれども、広告を、天候や機体などによって大 きく変化する環境を読み、快適なフライトを提供するパイロット的な業務 と、新しい広告配信を生み出す、言わばロケット開発を同時にやっている わけで。 本当はロケット開発に集中したいのだが、いろいろあってパイロット業務 から離れられない。しかも、ロケット開発には想定だにしていなかった、 本筋でない部分での障壁が次々と現れ、設計図はできているのにロケット 台は更地という状態が続き、いいかげん堪忍袋がチリチリに。またカズオ になっている俺の反省文でした。
2009 1 14 02:00:25 広告批評1月号を読んで思ふこと カテゴリ: Creative Business 広告批評の1月号を読んでいて、なんだか胸の中がモヤモヤだらけ になってしまった。長年の広告批評ファンなだけに。 天野さんとジャーナリストのひととの対談が、なんというか、ノスタル ジックになってしまっていて、あるべき未来を語っていないことがひと つ。 もうひとつが、テレビが面白くなくなってるというおおかたの認識。俺は テレビが面白くなくなってるわけじゃなくて、ぼくらがコンテンツに対し て舌が肥えたんだと思うんだけどねぇ。昔の番組をスカパーでたまにみた りすると、すごくつまんないし。(初恋の人美化現象説)あと は他の楽しいことが増えた。 だけどほんとにいいたいのはそんなことじゃなくて。さまざまなメディア に関わる人々へのTVに関するアンケートの項目として、「Q.3 デジタル化やウェブとの連動によって、テレビに新しい可能性が生まれる とすれば、それは具体的にどういうものでしょう?」って質問の意図がよ くわからないのです。 そもそも俺にはテレビのデジタル化がコンテンツ制作や広告クリエイティ ブのプレーヤーに何の変化をもたらすのかをまったく理解できてないノ ダ。放送に関わる、主に裏方の部分はもちろんおおいに変化があるだろう けどね。高精細になって16:9になる以外、どう変わるのだろう?? 我々インタラクティブメディア側のえらいひとにも「地デジ化によっ て〜」といっているひともいるのだけど、どうもよくわからないのです。 "受像機"から"ディスプレイ"へ変わるのなら、それは 大いなる変化だと思うのです。つまりは放送電波のデコーダーから、あら ゆるメディアのコンテンツの表示機器へと変化すれば。さらに言い換える と、放送界の垂直的世界から、コンテンツ表示装置としての水平的世界 へ。これをデジタル化と呼ぶならチョーすっきりしちゃう。 さらには、今月の広告批評を読んでいたら、この垂直モデルで生きてきた 方々と、水平にネイティブな人間は、きっと宗教の違いのように根っこか ら超えることのできない壁があるのだなぁと痛感してしまった。俺はテレ ビ局の中に制作部隊が大組織として存在してたり、制作会社と共に番組を つくって独占的に放送してることが、むしろ不思議に思えてしまうんで す。もちろん、今の業界構造や現行法で水平化なんてできようはずもない のは百も承知の上、そういう話でなく。 俺はほんとにテレビが大好きで、見る番組はぜんぶハードディスクに録画してる。さらにスカパーにまで加入してる。だから局とか放送時間とか覚えてないし。コンテンツをハードディスクにからとり出す感覚。これからのマジネイティブ世代も、普通に考えたらそうなると思うんだけど。 と、とりとめのない長文を、iPhoneのキーボードから打ちました。 さすがに大変。
2009 1 7 00:53:37 [ビジネス]Tカードを利用した販促支援がはじまる カテゴリ: Business Data Mining CCC、ポイントカードで提携先の販促支援つい先週、なんも知らずにこんなエントリーを書いたら、TSUTAYAは本当に進めてたみたい。Tカード提携企業だけが対象のようだけれども、いつかネットワークが拡大しきった後には壁を撤廃するでしょう。その頃には強大なパワーが備わってるわけで、1パートナーがうだうだ言っても「あっそ。」ですな。今後は堅牢なセキュリティシステムと提携企業同士の制御を行える仕組み、さらにターゲティングのマーケットを地道につくっていけば、ニッポンのプラットフォームが見えてくる。プライバシーはシステムの堅牢さではなく、ユーザーメリットのトレードオフんとこ。ネットワークは磁気カード vs 非接触ICカードという技術よりもビジネススキーム。(あれ?そんなプロダクトがあった気がする。手がけていた気がする)ネットの世界では、Facebookがこういう感じになってくんだろう。mixi年賀状がうまくいったみたいなのも、こういう枠組みですな。親愛なるプラットフォームの世界。
2009 1 3 01:11:26 2009年の目標 カテゴリ: Data Mining あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今日はニューイヤーコンサートに行ってきました。ボレロの理系な感じが最高。あと、ヴァイオリニスト宮本笑里を初めて観ました(世界遺産のテーマを弾いて る人。次の大河のテーマも)。うまい。著名オーボエ奏者の二世セレブで容姿端麗という日本中の嫉妬と、ソニーミュージックゴリ押しというプレッシャー を真に受けながらも、細い体で実力でぶっとばす姿がチョーかっこよく、刺激的でした。きっと2009年の人になるでしょう。今年で28歳のオッサンもがん ばります。さて、今年の目標です。誰も読まなくてもいいんだけど、ここで宣言することで自分を追い込めるので書きます。ここ数年書いてて、なかなかに効果的なので。(1)イングリッシュ。まずは語彙。こないだ受けたTOEICの結果を受け、見事取組順位1位へ格上げ。今まで受けた中で最も手応えのあった試験だったのに、新TOEICテストだったせい か、燦燦たる点数であり。で、やはり弱点である語彙をばまず克服せむ。英語サイト毎日チェックして、週2時間英会話スクール通ってやった気になってただけで、家では全然勉強してなかったし、ほんと現実を見せられました、新TOEIC氏に。もう「グローバル化」とか言葉に出す時代は終わって、グローバルなのはあたりまえの 時代になっているというのに。。(2)データマイニング。とにかく実践。統計学についてはもう一通り勉強が終わったので、次はデータマイニングの世界をもっと深く。お高いデータマイニングソフトを会社に買ってもらったので、こ れをいじり倒しつつ勉強。っつーか、このソフトを早く触りたくてしかたなく、正月なんて早く明けちまえと思っている今日この頃。そして、大学に篭ってアル ゴリズムの正しさを証明するために統計解析をしてるよりも、マウスをいじくって調整していく方がすごいもんができるってことを証明したい。(3)サスティナブルな世界へ。アクション。というと、CO2が浮かんだり、「流行語かよっ!」て人が多いかもしれないですが、ここで言ってるのは主に新興・発展途上国の情報化やビジネス・ファイナ ンス部分に関してのこと。あーだこーだ言ってるだけでなく、活動を起こすということです。NGOのお手伝いかもしれないし、単に共感できる組織に寄附するだけか もしれない。とにかく勉強不足なので、まず調べる。以前から思っているのが、対症療法的な活動はあまり効果的ではなく、大きな動きを作るための種火の活動をしなければならないと考えているので、この見極め が必要。1行動すると、10の波及効果が出てくるような。しかも、"援助"じゃなくて、empowermentじゃないといけない。 もちろん、水道・食料・公衆衛生に関する問題を抱える国の方が多いのだけれど、今の俺では役に立たない。むしろバイト気分でやられても邪魔だろう。また、 戦争や内戦状態にある地域の場合、俺に解決できる問題じゃないし、穴の開いた金魚鉢にいる金魚を救うのは、金魚鉢の修復しか方法が無い。こうしたことを考 えてると、結局行き着くのはビル&メリンダ・ゲイツ財団やGoogle.orgのような活動であり、日本でこうした考え方を持った組織を探そう、というと ころで2008年は終わったのでした。あとは今の会社の空きリソースも使えるはずなので、業務時間外とかを使って活動することも検討中。いろんな企業がなんでも「エコ」とかハッタリかましてるのには辟易してるので、あんな感じには絶対ならんように。。(節約=エコなのか!?)いずれにしても、アクション!ちなみに、昨年掲げた目標は(1)統計学 (2)英語 (3)マネジメント (4)経済学 だったので、あんまり変わってないのだけれど、(1)(2)(4)は微妙に姿を変えて残し、(3)は完全に捨てました。以上。