DSPとカメラ
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なんてことを書きたいはずもなく。職業柄、カメラを知るにつれどうしてもDSPのことが頭に浮かんでしまって不可ません。良い写真が撮りたいという欲求よりも、そのカメラ開発者の設計の方に興味が行くのです。ええ、病気です。DSP病患者がカメラを見るとどう映るのか、その症状をご紹介します。
写真を撮る場合、目標物を決め、ズームレンズでどういう構図で切り取るのかからはじまります。DSPではアカウント構成を事前に考え、目標CPAや目標ROIなどを設定し、バナークリエイティブ&ランディングページを設定します。これらは人間のみ為せる業、機械には判断できません。そして、ここをミスると機械には手の施しようがありません。センスってやつです。
ここからが様々なパラメータ調整の必要となるところ。入ってくる光の量を調節する絞りはターゲティング、シャッタースピードは配信スピードと言える。これらはトレードオフの関係にあって、 ターゲティングを絞りすぎると配信スピードが遅くなるし、ターゲティングを拡げすぎるとオーディエンスターゲティングもピンボケさ。光のセンサーは広告主サイト訪問者の分析(プロファイリング)。同じ対象物を見ても、センサー会社によって出てくる分析結果は違う。F値は解析マシン速度。となればファインダーは分析・管理画面かしら。各種の結果を画面を見ながら人間がコントロールする。しかも結果はすぐに確認できるから高速PDCAサイクルね。ISO感度はフリークエンシー?
と、写真についてかじったことの無い方にはさっぱり理解できない例えで説明しましたが、カメラのシャッターボタンを半押しして撮影するまでの瞬間に、カメラ内部でこれらのパラメータをほぼ瞬時に最適化して美しい写真ができあがるってわけです。構図の中の明るさや対象との距離などからロボットが計算します。そして、個人的に気になるのは「夕陽モード」のようなシーン別最適モードがあったりするのだけれど、これがどういう風な補正ロジックになっているのかというところ。確かにきれいに撮影できるし、パラメータをどう動かせば良いのかはわかるけれど、どの程度動か(中略)だよな。もっと言えば、夕陽を写そうとしていると自動認識して夕陽モードが自動的に適用されればいいんだけど。DSPで言えば、広告主のプロモーション目的を自動的に判別して最適なモードを選択するようなフルオートDSP、たとえばブランディング目的だったら掲載メディアやリーチを重視するような。
さて、ひとつ重要なポイントを忘れていました。RTBと非RTBをどう表現するのかと。RTBはデジタル一眼、非RTBはフィルムカメラと説く。理由は無い。なんとなく細かいつぶつぶのデジタルな感じ。
で、この記事は何かって?カオスマップのロゴには、デジタル一眼もコンパクトデジカメも『写ルンです』も同列に並んでるってことさ。