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明日12月1日で、会社の営業開始から一年が経ちます。あまりにも目まぐるしい日々で、3年くらいは経っているような感覚。アニバーサリーでもないとブログを永遠に書けない気がするので、勢いでポスト。

10年間のサラリーマン生活と会社経営で最も違うなと感じたのは、キャッシュフローへの意識。どうしてもサラリーマンの頃はP/Lしか見ないので、会社の口座にいくら残っているかなんて気にも留めてなかった。会社経営は、資本金という元手を握りしめて出る冒険の旅。営利が出ていても、うちみたいにソフトウェアの固定資産が大きい場合、キャッシュが先に出て行くのにP/L上の利益は残って法人税に殺意を抱くことになる。(ちなみに分析環境としてIBMのSPSS Modeler Client & Server、Tableau、ArcGISなどを購入。Redshift、S3やEC2などのクラウド系は資産にならないのはGood。)

ただここらへんは、オープンソースでなんでも作れるプログラマ系のヒトには無い苦悩かもしれない。世の中には無償のツールがごろごろ転がっているから。そんな商用ソフトウェアに相変わらずロックインされている私ですけれど、「研究所所長」なる肩書きの頃よりも「社長」の今のほうがはるかにプログラミングスキルは高まってしまった。そう、サラリーマン時代は大企業化に伴って分業化が進み、スキルの領域が狭くなっていたことに改めて気付かされた。これがもう一つの起業してからの大きな変化。今は自分でやらざるを得ない領域が多くなった分、いろんなことを勉強するためにケツに火がつく。毎日のように契約書を読んでいると、契約書の文字列をフローチャートやベン図に脳内変換できるように徐々になってきたり。

事業については、当初から構想していた事業をもうすぐ開始できそうな運び。ここまで一年かかってしまったけれど、ここからが本当のスタートです。冒険の仲間、絶賛募集中です。