預言の書
私は、預言の書を持っています。前回のポスト「Bubble」(バブル)で、奇しくもその数十日後のバブル崩壊を予言してしまったから?いやいや。
これは、私がサイバーエージェントに入社した頃に配布された「maxims(マキシムズ)」という、名刺大よりも小さな冊子です。中にはサイバーの行動規範が書かれています(初版の条文はこちら)。今振り返ると、ある程度成長したベンチャーがどのように成長を続け、成長痛と戦っていくかが書かれているように思います。今のジオロジックが抗う課題はほとんどmaximsに書かれています。つまり、それらにきちんと対処できていれば、問題を未然に防げる、預言の書ともいうべきものなのです。
現在、maximsは二度改訂されてミッションステートメントとして残っているようです(現行版はこちら)。サイバーがメガベンチャーになるにしたがって、内容も成長精神・成長痛対策というよりは大企業病の蔓延を防いだりブレーキ機能の条文が増えたようです。今、数十名の組織であるジオロジックに断然しっくりくるのは、まだサイバーが胡散臭い会社だった頃に発布された初版のmaximsです。ただ、唯一と言っていいほど初版でフィットしないのが、採用に関わる項。初版では
「一流の人材がつくる、一流のチーム。」
とされていましたが、現行版では
「採用には全力をつくす。」「能力の高さより一緒に働きたい人を集める。」
あたりに再編されていて、現行版の方がフィット感があります。
ジオロジックは創業から6期目に入り、いろいろ失敗もしてきました。ベンチャー界隈の古い格言は、だいたい合ってるなぁとトレースする日々です。特に、即戦力として期待する一流のベテラン採用において期待通りの成果を上げてもらえる人はなかなか出てきませんでした。そこで先日、優秀な若手の採用に全力をつくすと決めました(このポストも、野口がソーシャル活動にコミットすると合宿で宣言した結果なのである)。
足元、新型コロナウイルスの影響で私達の売上はズタボロです。GeoLogicのほとんどの広告主はリアル店舗を持っています。お店が閉まっているのだから、当然広告も止まります。多くの企業は採用を急減速させていると思いますが、私たちは積極採用を続けます。なぜならば、他のスタートアップとは悩みの種類が違うからです。私達は、次の資金調達ができない悩みではなく、外出自粛という短期の悩みだからです。だてに3期連続で最終黒字にしちゃうくらいの堅実な、スタートアップらしからぬ経営をしてません。
ただ、いざ採用に全力をつくそうと思っても、どうすればいいのかがとんとわからない。非モテ男子が「俺、モテることにした。」と宣言したようなものである。とりあえず、ロゴとサイトがダサすぎるので、今からかっこよくすることにした。ジーンズメイトからの「ちょっと渋谷行ってくる」的なアレです。ものづくりにかけては無限のエネルギーが湧き出す私ですが、これからはとにかく面接・面談の時間を多く取ります。
ちなみに、ジオロジックの行動規範はこれです。サイバーよりも、ちょっと技術エッジな空気感が出てるでしょ?
- 知は力なり
- 常に進化
- スピードは質に勝る
- そこにWhyはあるのかい?
採用にあたっては、過去の実績や前職よりも、事業への意欲、カルチャーフィット、そしてインターネットが好きなことを重視していきます。ビビッときた若者は、ぜひこちら https://www.geologic.co.jp/careers からご連絡ください。