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年末年始に読んだ本の書評でも書いておきます。

テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0

多いに売れてる、あれです。
言ってることの方向性は正しいと思うんだけど、さすがにちょっと詭弁である気がする。

CM価格が下がる→テレビ制作費が減る→視聴者が減る→…というスパイラルなのか?本当に。お金をかける=おもしろい、なのか?大型クライアントをかき集めて超大型ドラマや大型ドキュメンタリーを作ると、確かにおもしろい。
が、おもしろい深夜番組をゴールデンに持ってきて、よりおもしろくなったものって多いか?むだ丼ぶりの腐臭がします。スカパーでもおもしろいのあるし、予算との相関性は低くて、他に問題がある気がしますが。

そして、インタラクティブなWebプロモーションを彼は推しているのだけれども、それで世の中が溢れかえるとどうなの?その手法こそ、長く続くのか?(売りにくいしね、経験上…)

Tivo(日本のDVD/HDレコーダーみたいな)の下りは共感。将来的には映像コンテンツはオンデマンド化が相当進むと思うし、対策も必要。いっそのこと、無料で1TBのHDDレコーダー配ればいいのに、なんて最近思います。もちろんコンテンツに合った広告が出るわけですが。破戒ですが。

この本を読んで思うことは、人間はずっと能動的に行動してるわけではないのになー、というとこ。超受動的接触メディアとして、テレビは俺の生きてる間には生き続けていると思います。


外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか

これもよく本屋さんで積まれてる、あれです。
こちらもイマイチ…。それを予想して買ったんだけど、やはりというか。トップ達へのインタビューで共通しているのは、何か業界の専門性を極めるのではなく、「経営」という職業のプロフェッショナル達であるということ。全く違う業界からスコーンとトップへ着任とか。

個人的に、考え方が違うので心に響かなかったですね。(でも、うちの会社の多くのヒトは好きだと思いますよ、この本)
まぁ俺そもそもトップになりたいとか、成り上がりたいとか思ってないしな…世の中に価値を提供したいだけなので。

ただし、経営のプロというのはやはり必要で、その能力があれば、それは会社にとって非常に価値のあることだと思います。

その他にもいろいろ本読みましたが、内緒です。
今回読んだ本で、感銘を受けた本は一冊も無しだったので、なんだか湿っぽいレビューになってしまいました