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カテゴリ:
東京マリーゴールド
監督: 市川準

東京でバイク便のバイトをしていた女(田中麗奈)が、合コンで知り合った男(小澤征悦)に恋をする。ただし、男にはアメリカに1年間留学中の彼女が。1年限定の恋がはじまる。

最近の気になることがらのひとつ”コンテンツと広告の絡み”が気になって観てみた。というのも、この映画は元々は田中麗奈と樹木希林が共演している味の素のCMだから。

で、そこに関して言うと、やっぱりむりやり感があって、個人的にはひいてしまった。みそ汁を作るシーンだけ、カメラワークに急に違和感が出る。「カモメ食堂」の料理シーンなんかはうまくできてて、非常に食欲をそそったのだけれど、こちらはスポンサーのオッサンがしゃしゃり出ちゃった感が無いかね。普通に観ている人は案外自然なのかな?

味の素は、ネット広告でバナーを出して、ネットショッピングさせようったって、十中八九売れない。広告は「あー、みそ汁食べたい。」がゴール。その意味では良いよね。

映画としては、結構好き。どうしようもない男女の物語ってのは。二人の演技も良いし。わかりあえない男と女を象徴するシーン、みかんをくれる人の話を延々とする田中麗奈とほとんど聞いてない小澤征悦。仕事の話を延々とする小澤征悦と意味が分からなくて適当に返す田中麗奈。修羅場とかも、なぜかこの作品は妙にリアルで。そうだ、なんか、いろいろとリアル。(俺だけかも)