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開発途上国の貧困層へ向けて融資を行うマイクロファイナンス(マイクロクレジット)を行う事業「グラミン銀行」を成功させ、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏のロングインタビューがNHKで放送されていました。

今回フォーカスしているのは「ソーシャル・ビジネス」。グラミン銀行は小額のお金を低利で貸し付ける事業でしたが、食品や発電といった事業を利潤最大化を目的とはせずに行っている取り組みを紹介しています。

ユヌス氏の話を聞いていると、逆に政府の本来の役割、金融機関の本来の役割、企業の本来の役割を考えさせられます。「あれ?政府って、予算って、なんだっけ?」と。閣僚や議員の挙げ足取り劇場とかどうでもいいし。

グラミン銀行をはじめとするソーシャルファイナンス系の組織と、既存の慈善団体との大きな違いは、”循環的な社会システムを構築する"か"与えるか"という思想の違いだと思っています。本当はこういう言い方は良くないですし、語弊があると思いますが、簡単化のため。

再放送もまだあるので、ぜひご覧ください。

NHK『未来への提言』
グラミン銀行総裁 ムハマド・ユヌス 〜世界を救うソーシャル・ビジネス〜
BShi 6月11日(木)午後2:00〜3:14
BS1(49分バージョン)6月21日(日)午後8:10〜8:59


もうすぐ新型iPhoneが登場すると思いますが、新興国向けバージョンがあるようです。これをさらに低廉化させ、太陽光による電源供給と、英語教育ができれば、面白い世界へ一歩近づけるんじゃないかと思ってます。とはいえ最低限の生活環境が整った上での話ですが。

マイクロファイナンスをより詳しく知るならこの本がオススメです。美しい机上の空論ではなく、リアルに何がキーファクターなのかを教えてくれます。

マイクロファイナンスのすすめ―貧困・格差を変えるビジネスモデルマイクロファイナンスのすすめ―貧困・格差を変えるビジネスモデル
著者:菅 正広
販売元:東洋経済新報社
発売日:2008-10
おすすめ度:5.0
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