俺と親父と官僚たちの夏
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父親が30年以上勤め上げた会社は、戦前に設立され、今や誰でも知ってるグローバルな大企業。その第一歩は、米国の会社が日本で展開する際、政府によって無理矢理日米合弁会社にさせられたというものでした。現在の中国の市場化と同じような状態。当時の日本の技術は米国と比べて大いに遅れていた。だが、国に護られ、国に納め、成長し、国内で圧倒的な地位を持つに至る。が、最終的にはグローバル展開して規格の外部ネットワーク性によって世界を制圧した米国製品に木っ端微塵に叩きのめされて今に至る。
この話の前半部はまさにドラマ『官僚たちの夏』の舞台。主役の佐藤浩市が国内産業を保護するために闘うというのが大まかなストーリー。ただ、俺は主役兼男前の佐藤浩市には一切感情移入していない。
さて。ネット業界はといえば、日本は数社を除いて米国企業に制圧され(利益を吸い取られ)ており、何を隠そう俺のビジネスの最大最強のコンペティターは米国企業であり。時に日本国に助けを求めたくもなるが、個人的なイデオロギーとしてそれはありえねぇなとも思うわけで。
結局、情報化社会においては国内で産業を保護することの意味がある業界って、すごく少なくなっていると思われ。日本というビニールハウスで苗木を育ててからっていうやり方。ちょっと話違うんだけど、ことウェブ業界では国境無いし、支援しても情報大航海プロジェクトみたいに「俺の血税がこのサービスに...」っていうお金の使い方にしかならんと思うのよね。
だめだ。どうにもまとまらない。
はい。今回の総選挙、どうしようかね。これまでの投票行動は、明らかなる死票は投じないような美人投票的な選択をしてきたのだけど、今回ばかりは死票を投じるしかなさそうだ。にしても、政党のイデオロギーって、こんなにコロコロ変わっていいのかね、風まかせに。