ペルーの歩き方(4)〜リマ・その他編
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リマ / Lima
ペルーの首都リマが、日本からの国際便の玄関口。ただ、ここには何もない。
リマの旧市街と新市街
リマには古くからの街であった旧市街セントロと、最近栄え出したミラフローレス(Miraflores)やサン・イシドロ(San Isidro)という新市街がある。旧市街にはいくつかの教会があり、そこが見どころ。新市街はペルーじゃなくてシンガポールにいるんじゃないかと錯覚するような近代的な街。ミラフローレスで時間をつぶしていたのですが、まぁやることがないです。東京と変わらんもので。
また、海にも歩いて行けます。遙か彼方、ここペルーやチリで発生した地震が日本への津波を引き起こすと思うと、それもまた地球を感じる瞬間です。
リマの教会
リマにはいくつか教会があり、なかでもサン・フランシスコ教会・修道院のツアーは長い。地下の骨の中を練り歩く。。個人的に、キリスト教の美術、特にキリスト教の宗教画には芸術的な美しさは感じることができないので、特にリマで見るべきものはありません。(キリスト教批判ではなく、アートとして、です)
言語
とにかく英語の通じなさに驚きました。これは日本での英語と同じレベルくらい通じないかもしれない。基本的には全土でスペイン語の国であり、空港や外国人観光客の絶えない場所でだけ英語が通じます。多くの運転手や店員はone, two, threeも通じない。数字(uno, dos, tres...)、「YES/NO(シ/ノ)」あたりは最低限わからないと死んでしまいます。あとは「こんにちは(オラ!)」「ありがとう(グラシアス!)」「おはよう(ブエノスディアス!)」とか。機内のマッシーンで少し勉強しといてよかったです。特にタクシーの価格交渉では、スペイン語で数字を日本語に変換して、通貨を日本円換算して、、、とかが必要なので、もうちょっと体得すべきでした。今回軽く勉強して知ったのだけれど、スペイン語って、英語の兄弟みたいなもんなんじゃないかと。あと、バスで隣だった現地の少年と話すも、やはり英語がわからないとコミュニケーションにならず。最後は俺へのスペイン語講座に。。
ちなみに、ペルーどこへ行っても、英語でコミュニケーションを試みる人間はレアな様子。店員の「(おいおいマジかよ)」な顔を何度見たことか。金髪の観光客のほとんどもスペイン語を話しているのだけれど、欧米ではスペイン語は外国語として習ってんのかな?
●お金
物価は日本の1/3くらいの感覚で安いのだけれど、とにかく交通費やら入園費やら空港税やらなんやらがやたらとかかる。特にマチュピチュ遺跡とリマの往復だけで5万円以上はかかってるんじゃないかと。もはやこれは観光税ですわな。キャッシングした回数、Priceless...
●食べ物
まずい。ペルー料理は、とにかく肉とじゃがいもばっかりでてくる。後半戦は肉の入っていないメニューをスペイン語の感触から推測することで必死でした。あと、アルパカのステーキも食べましたが、固くて、肉の旨味もあまりなく。。あとはメキシコ料理とかピザ・パスタがあるけど、とにかく味付けが。。どこでどう間違うたかペルージャ。。
●気候
これは9月末の体感の話。クスコがえらく寒い。マチュピチュは太陽次第。ナスカは暑い。要は結構な防寒グッズは必要。ただ、現地でアルパカの毛の良い民族風の服はたくさん売っているので、現地調達するのも良いかも。
●美しい旅
たぶん、普通の日本人向けのツアーだと、「ペルーって美しい国だったねぇ。」となるんじゃないかと思う。リマ空港→クスコ→豪華列車→マチュピチュだけを通れば、それは夢のような世界だけだから。でも、リマ市街やナスカ市街やナスカへの道程のあたりは結構リアルなリマ。
人柄についても、いろんな国に行ってほぼ方程式ができてるんだけど、首都と砂漠などの資源が乏しい場所の人間と、田舎で資源のある場所の人間ではまるで人柄が違う。もちろん前者の街にいるとひどく疲れる。けどやめられない。まぁどの国に行っても首都滞在はできる限り避けるんだけれども、おもしろくないから。
●経済
首都リマは驚くほど発展している。特に新市街はきれいに整備されている。路上生活者も他の国と比べて圧倒的に少ない。けれど、一歩外れると、ほとんどの家族は土壁の手作りのような家で暮らしている。
●交通
今回はAmerican Airlinesが断然安かったので、AAにて(11万円だっけか)。ANA/JALで行く必要は無いかと。
また、南米で大手っぽいLAN航空はかなり高品質でした(CAがみんなモデルさんみたいでした。これはギネスじゃねぇかと)。ただ、国内線は他と比べると高いので、帰路はStar Peruにしたところ、安くて英語も通じるのでLANじゃなくてもいいかと。
●日本人
マチュピチュとクスコ以外では日本人が少ないためか、どの国に行ってもあった日本人に群がる光景が無く、新鮮。おそらくいいなりにお金をばらまいてしまう日本人がいないからかと。タクシーで最初に提示される金額もまとも。ぼったくろうという気はなくて、ご挨拶程度に盛ってるだけ。
あと、日本人のツアーはなぜにあれ程までに大所帯なのか。。40〜50人で回るツアーは世界でも日本人と中国人だけじゃないかと。にしても、リマやナスカではまったく日本人がいなかったんだけど、どこにいるんだろ?
ということで、書いているうちに太陽が昇り始めました。帰国後、めざましをかけなかったら17時間寝てしまったため今日はもはや眠れるはずも無く。
最後に。
マチュピチュは本当にすばらしい。どれだけ長期休暇を取りづらくとも、どれだけ行くのに時間がかかろうとも、どれだけの費用がかかろうとも、ぜひ若いうちに行くべき場所です。